毎シーズンパリで行っている展示会をはじめ、年間を通じて海外に出張する機会が多いデザイナーの久保。そんな久保が、海外に出る際の気になる鞄の中身を紹介する年末特別企画をお届けする。
僕は仕事柄、海外に行く機会が多く、年末などは家族で旅行に出かけたりもするのですが、海外に持っていく道具というのは、自分にとって少し特別なものなんです。普段は、ほとんど手ぶらで行動しているのですが、海外には、大きめの鞄に自分がセレクトした道具を入れて持っていくようにしています。
振り返ってみると、子どもの頃に母から、おでかけ用の洋服や靴を着せらていたことから、仕事でもプライベートでも海外に行く時の道具というのは、普段使いのものとは違う少し特別なものだと考えているのかもしれません。例えば、普段はタオルなどを自分で買うことはまずないのですが、海外には自分が気に入って買ったものを持っていくようにしています。
僕はデザイナーという仕事をしていて、それこそ鞄のデザインをする機会などもあるのですが、海外に行く時は、自分ではデザインできないようなものを使うことが多く、出張や旅行先で見つけたアイテムなどをカバンの中に入れていくことが楽しいんです。
常に同じ道具を使っているわけではなく、鞄の中身は頻繁に入れ替わるのですが、一消費者の視点で、色々な道具を購入して使うという経験は、デザイナーとしての自分の糧にもなると思いますし、使い込んでいくことで、その道具が心から好きになっていく感覚というのが好きなんです。