Perspective15: Sketch for Inspiration

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先日、「Vintage & Modern」をテーマにした2016 S/S Runway Showを終え、早くも次回コレクションのデザインに取りかかっているデザイナーの久保。デザインを考える上での起点となるスケッチについて、デザイナー自らがその重要性について綴る。


先日コレクションが終わったばかりですが、すでに次のコレクションのデザインに取りかかっています。特にこの時期はデザインについて考えることが多いのですが、いつも膨大なスケッチを描いていくことからスタートします。頭の中にあるイメージを集中して描き出していくのですが、車を運転している時などに急にアイデアが思いついたりしたら、その場で車をとめて、手元にあるレシートの裏などにスケッチするようなこともあります。自分のブランドはもちろん、継続しているOpneing Ceremonyとの企画など、常日頃から病的なくらいに何かしらのデザインを考えています。家でテレビをつけたりするのも、そうでもしないと頭が空っぽにならないからだったりするんです。

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スケッチを描き始めると、そこからどんどんイメージが広がっていきます。その中から、次のコレクションの方向性が固まっていくわけですが、すぐには使わず、別の機会まで温めておくアイデアというのもあります。そのためにも、過去に描いてきた膨大なスケッチやデザイン画をいまだに保管してあるのですが、先日それらを振り返っている時に、まだ僕がブランドを始める前、2000年前後にニューヨークで働いていた頃のデザイン帳が出てきました。当時は早く一人前のデザイナーになりたくて、スケッチブックを持ち始めるということをし始めた頃で、自分が考えたデザインなどを描き込んでいたのですが、いまミュラーの定番になっているダッフルコートの原型のようなデザインも描かれていました。当時は、自分でデザインした洋服を一着ずつ縫ってつくっていたのですが、その頃の服づくりのことが鮮明に思い出されて、これからもより一層頭を振り絞ってデザインをしていかないといけないなと身が引き締まる思いがしました。

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久保がNY時代に持ち歩いていたスケッチブックより。

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