Perspective03: From Andalucía

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デザイナー久保嘉男が、ブランドを形作る世界観やフィロソフィーをさまざまな角度から語る「Perspective」。今回は、2014 S/S Collectionのテーマにもなっているスペイン・アンダルシア地方への思いや、コレクションの背景などについて紹介する。


14S/Sシーズンのコレクションテーマにしたアンダルシア地方に初めて行ったのは、高校1年生の夏休みでした。当時僕の家庭教師をしてくれていた人と一緒に、バックパックを背負ってヨーロッパを回ったんですが、そこで色々な世界に触れたことが、僕の人生の大きな分岐点になったような気がします。この旅は当初、ロンドンから入ってパリで終わる予定だったのですが、その後も家庭教師の人は旅を続けてモロッコに行くということで、お前は先に帰れと言われたんです。当時モロッコには興味がなかったのですが、僕も旅を続けることにして、ひとりでスペインのアンダルシア地方に行き、そこで1週間過ごすことにしたんです。それまで海外はハワイにしか行ったことがなくて英語も全然話せなかったし、ひとりで一週間も海外を旅するのは初めての経験だったから、いまでもとても思い出に残っているんです。それ以来アンダルシアには何度か足を運んでいるんですが、冬でもオレンジが木になっているほど気候は穏やかで、雨もほとんど降らない土地なんですね。街中の建物はほとんど白壁で作られていて、青い空とのコントラストが美しく、とても素敵な場所なんです。

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今回のコレクションで表現したかったのは、僕が初めてアンダルシアに行った時に感じた空気感を伝えることでした。アンダルシアをインスピレーションソースにして洋服をつくるということではなく、ショーを見に来てくれる人や洋服を着てくれる人たちに、アンダルシアに行ったような気分になってもらいたかったんです。だから今回のショーでは、モデルが登場する前に香水をふりまいたり、ダンサーのパフォーマンスを盛り込んだり、洋服以外の要素からもアンダルシアの空気感を感じてもらえるようにしたつもりです。

また、今回はマリンテイストをミックスするということにもトライしました。アンダルシアと聞いてマリンをイメージする人は少ないと思いますが、海も近い場所ですし、相性は良いと思ったので、ひねりを加える意味でもあえてコッテリとしたマリンテイストを取り入れてみたんです。それらのアイテムについての具体的な話は、また追ってここでご紹介をしていく予定です。

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yoshio kubo 14 S/S Collection

The End