2014 S/S Item Information Part.3

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yoshio kubo 2014 S/S Collectionの中から、キーアイテムをデザイナーの久保嘉男がピックアップ。今回は、ディテールに徹底的にこだわった2点のボトムスにスポットを当てる。


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流れるような切り返しを施したスウエットパンツです。もともと僕は流線形が好きなのですが、切り返しを入れる時にいつもこだわっているのは、生地の分量をあえて不均等にしながら、バランスの取れたカッティングをすることで、それを実現させる技術力が自分たちの強みでもあります。ちなみにこのパンツでは、生地やリブなどもオリジナルで作っています。同じようなプロセスで作られる大量生産用の洋服があふれている時代だからこそ、切り返しひとつとっても、単にデザインのアクセントとして用いるのではなく、そこに縫製の技術を盛り込むことで、初めてその洋服に価値が生まれるんじゃないかと考えているんです。

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今回「スパニッシュアロハ」を作っているように、僕はハワイも好きなんですが、一時期普段の生活で海パンを履いていたことがあったんです。特にヴィンテージの海パンが好きなんですが、履いているだけで東京にいながらにしてビーチにいるような感覚になったり、リラックスして楽しい気分になれるんですね。今回はマリンテイストを取り入れていたこともあり、自分なりのスイムウエアを本気で作ってみようと思ってデザインしたのがこのアイテムです。色んなスイムウエアを見ていると、そのほとんどが裾広がりのシルエットだということがわかったので、逆に僕は裾に向かって細くなるシルエットを追求しました。また、派手なプリントに目が行きがちですが、隠しポケットやダーツなどディテールにもこだわって作っています。履いた人を必ずカッコ良く見せることができるスイムウエアだと思います。